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動揺広がるショートトラック=甘さ指摘する声も〔五輪・ショートトラック〕【2018年平昌オリンピック冬季競技大会、平昌郡】

 スピードスケート・ショートトラックの選手に冬季五輪で日本勢初のドーピング陽性反応が出たことが公表され、チームや関係者に動揺が広がっている。
 暫定資格停止となった斎藤慧(21)=神奈川大=の姉で同じ五輪代表の仁美(27)=オーエンス=は13日午後、本番会場とは別の施設で練習。厳しい表情で報道陣の質問に応じず、他の女子選手も足早に引き揚げた。
 斎藤慧はスピードに定評があり、男子5番手として初の五輪メンバーとなった。他の選手とは実績に差があり、4人でチームを組む5000メートルリレーで補欠の立場。「チームとしてメダルを取ることに執着したい」と話し、役割を心得ていた。抜き打ち検査で陽性反応が出たことには心当たりはないと主張。「ドーピング(違反)を行おうと考えたことはこれまでに一度もない。禁止薬物が無自覚のまま口に入ったとしか考えられない」とのコメントを出した。検体の取り違えでもない限り、摂取した物の責任は選手本人にある。自己管理が不十分と言われれば、反論はできない。
 内部で管理の甘さを問う声もある。ショートトラックは4大会連続でメダルなしに終わった前回ソチ五輪後、強化体制を刷新した。川崎努監督が「なぜ陽性が出るのか不思議でならない」と首をかしげた一方で、過去に強化に携わった関係者は「指導者として初めての五輪というスタッフばかり。意識の徹底が甘かったのではないか」と厳しく指摘した。(時事)