タグ: 北朝鮮

北朝鮮「米国に対話求めず」=南北首脳会談の準備示唆 「接触、北朝鮮高官代表団、ペンス米副大統領」

 【ソウル、平昌時事】17日付の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は、平昌冬季五輪の開会式に出席したペンス米副大統領が北朝鮮高官代表団との接触を避けたことなどを非難した。

 その上で「保有すべきものを全部保有したわれわれは、米国との対話を求めておらず、時間がたつほど焦るのは他ならぬ米国だ」と主張した。

 同紙は「トランプ(米大統領)らは、われわれに対して犯した罪を反省し、ペンスのような人物を平和の祭典に派遣した失策を後悔した方がいい」と指摘。「米国が制裁・圧力に出ようと、軍事的選択を取ろうと、謀略を働こうと、われわれは全てに対処する方策を準備している」と強調した。

 一方、別の論評では、故金正日総書記が過去2回、南北首脳会談に臨み、「統一問題の民族同士による解決」などをうたった共同宣言を発表した「業績」を評価。金正恩朝鮮労働党委員長が高官代表団の訪韓を受け、「北南関係の改善発展の方向を具体的に提示した」として、南北首脳会談の準備に入ったことを示唆した。 

「核抑止力を一層強化」=正恩氏側近が強調―北朝鮮(平昌郡、2018年平昌オリンピック冬季競技大会)

 【ソウル時事】北朝鮮の故金正日総書記の誕生76周年(16日)を祝う報告大会が15日、平壌で開かれた。

 金正恩朝鮮労働党委員長の側近、崔竜海党副委員長は報告で、「(核開発と経済建設を同時に進める)『並進』の旗印を高く掲げ、自衛的な核抑止力を一層強固にし、われわれ独自の威力ある先端兵器をさらに多く開発、生産していかなければならない」と強調した。朝鮮中央テレビなどが伝えた。 

「北朝鮮と接触必要だった」=安倍首相【STAY TUNE、ルイ・ヴィトン】

 安倍晋三首相は15日の政府・与党連絡会議で、韓国の平昌訪問時に北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長と接触したことに関し、「北朝鮮の方と話すチャンスをつくることは日本として必要なことだったし、米国側もそのことは理解している」と述べ、意義を強調した。 

<北朝鮮>金与正氏とはいかなる人物?五輪で韓国入り、大胆な外交を展開(堺市、夢野久作)

 朝鮮半島をめぐる動きが急だ。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)氏が平昌(ピョンチャン)冬季五輪のタイミングで韓国に飛び、文在寅(ムンジェイン)大統領を平壌(ピョンヤン)に招請した。あまりに大胆な外交、与正氏とはいかなる人物なのか? 【鈴木琢磨】

 それは2012年7月28日の夜のことだった。平壌の柳京鄭周永(リュギョンチョンジュヨン)体育館では間もなくデビューしたばかりの牡丹峰(モランボン)楽団の「戦勝節」祝賀コンサートが開かれようとしていた。会場は老兵や芸術関係者、大学生で埋められていたが、なぜか、ひとつ空席があった。しばらくすると白いシャツに黒いスカート姿の大学生らしき女性がその席に駆け込んできた。「ごめん、ごめん。遅れちゃった」。隣の金日成(キムイルソン)総合大学の男子学生らに謝りながらも、楽しそうに言葉を交わし、幕が上がるのを待っていた。それが与正氏だった。

 以上のエピソードはかつて金正日総書記の料理人だった藤本健二氏から私が聞いたものだ。与正氏の席が家族でコンサートに招かれていた藤本氏のすぐ前列だったのでよく覚えていたのだ。幼少時代の正恩氏や与正氏の遊び友だちでもあり、彼の証言ほど重要な情報はない。藤本氏によれば、与正氏は幼いころから周囲に「コンジュニム(お姫さま)」と呼ばれていたという。金総書記にとって高英姫(コヨンヒ)夫人との間にもうけたたったひとりの娘であり、家族で食事をするときは決まって総書記の左横に座らせたほどの溺愛ぶりだった。「ものすごく闊達(かったつ)で、底抜けに明るく、いわゆるおきゃん娘ですよ」。そう藤本氏は与正氏を評した。乗馬が好きで、ダンスも習っていたそうだ。

 そんな与正氏が青瓦台(大統領府)に乗り込んだ。金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長ら高位級代表団の一員とみられていたが、文大統領との会談場には青いファイルを携えて入った。そしてテーブルにそっと置いた。「朝鮮民主主義人民共和国国務委員長」とあった。そう、彼女は代表団の一員でありながら、兄の親書を携えてきた「特使」だったのだ。1987年9月生まれとされるから、30歳になったばかりなのに父ほど年齢差のある文大統領に、握手はしても頭を下げない。きりっと正面を見つめ、威厳を保とうとしているのがわかる。また、空港の貴賓室で90歳の金永南氏が与正氏に先に座るよう促すしぐさをするなど、彼女が特別な存在であることをうかがわせた。

 私が目を見張ったのは与正氏が青瓦台の芳名録にしたためた文章だった。<平壌とソウルがわれわれ同胞の心の中でより近づき、統一繁栄の未来が早く訪れることを期待します>。正恩氏は父と同じく右斜めに文字を書く「白頭山(ペクトゥサン)書体」と呼ばれるスタイルだが、それとはまるで違うものの、存在感ある独特の書体だ。しかも一国の指導者のような言葉である。いくら金ファミリーゆえのスピード出世で、党中央委員会政治局員候補、党中央委員会第1副部長の肩書を持つとはいえ、兄の補佐役にとどまらないパワー、すごみを感じさせる。実際、父の金総書記は正恩氏と与正氏が政治に関心があり、どちらかを教育して後継者として育てると語っていたともいわれる。

 ところで、平昌五輪の舞台、江原道(カンウォンド)は南北に分断された道(県に当たる)である。北朝鮮側にある港湾都市、元山(ウォンサン)は金ファミリーと因縁が深い。09年4月26日、正恩氏は父と元山農業大学に赴く。初めての公式現地視察だった。後継者デビューする1年以上も前である。兄の正哲(ジョンチョル)氏と与正氏も同行したとされる。当時、朝鮮中央通信が配信した写真に偶然なのか、2人とおぼしき人物が写っていたからである。手元にある「朝鮮大百科事典」(朝鮮百科事典出版社)によれば、元山農業大学は48年に金日成総合大学の農学部を母体に初の農業大学として創立された。金日成主席はじめ、妻の金正淑(キムジョンスク)夫人が幼い金総書記を連れ、建設前の敷地を見て回ったとも記されている。構内に建つ巨大な事績碑には金主席のこんな教示が刻まれている。<……農業大学は人民たちに白いご飯に肉のスープを食べさせ、絹の服を着させるための重要な役割を果たすのだということを肝に銘じ、有能な技術幹部を多く輩出しなければなりません>

 金総書記がわざわざ3人の子供と元山農業大学に足を運んだのは偶然ではないだろう。前年の夏、総書記は脳卒中で倒れている。人民の食糧問題を解決しなければならないとの強い思いを伝えておきたかったに違いない。核・ミサイル開発が遺訓だとしても、国際社会からの制裁が続けば、いずれ食糧問題が政権を揺るがしかねない。平昌五輪への参加を表明した正恩氏の新年の辞に続き、兄の名代としてソウルで外交デビューをはたした与正氏。2人は元山農業大学での祖父、そして父の教えを思い出したのかもしれない。迫りくる危機の突破口が南北融和ムード醸成であり、そのハイライトとして南北首脳会談を見据えているはずである。

 気がかりなのは平昌五輪後だ。核・ミサイル問題をうやむやにしたまま南北首脳会談へ突き進めば、米国がブレーキをかけ、北朝鮮も挑発モードに戻るのではないか? この冬、ソウルで会った進歩派の元新聞記者は、あっけらかんと南北首脳会談までのシナリオを語っていた。昨年秋から中国で南北当局者が水面下の接触をしていたというのである。彼のシナリオが現実のものになりつつあるのだろうか。私はもうひとり、韓国保守政界の長老が苦々しい表情で口にした言葉を思い出した。「文政権はポピュリズムに走りすぎだ。南北首脳会談を実績にしたいのだろうが、政治の素人が多いから心配している」

 11日夜、ソウル・南山(ナムサン)にある国立劇場で「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」の公演があった。終幕近く、元歌手で楽団を率いる玄松月(ヒョンソンウォル)団長が飛び入りでステージに上がり、持ち歌の「白頭と漢拏(ハルラ)はわが祖国」を熱唱した。白頭は革命の聖地とされる北朝鮮の白頭山、漢拏は韓国の南に浮かぶ済州(チェジュ)島の火山である。♪白頭と漢拏が互いに手をとりあえば 三千里がひとつとなる統一よ……。文大統領と並んで観覧席にいた与正氏は、この歌をどう聞いたのだろう。なぜなら、父は白頭山で生まれたとの伝説があり、母は元在日帰国者で済州島にルーツがあるからだ。平壌に戻った翌12日に与正氏は正恩氏に韓国での活動を詳細に報告した。公開された写真を見ると、与正氏は兄の腕をぎゅっとつかんでいた。「コンジュニム」から脱皮し、激烈な国際舞台に躍り出た与正氏は、兄と二人三脚で朝鮮半島をどこへ向かわせようとしているのか?

IOCバッハ会長、平昌五輪後に北朝鮮を訪問へ 『北朝鮮、会長、トーマス・バッハ』

【AFP=時事】国際オリンピック委員会(IOC)は12日、平昌冬季五輪の終了後、同委員会のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が北朝鮮を訪問すると発表した。

 IOCの広報担当マーク・アダムズ(Mark Adams)氏によると、先月20日にスイスのローザンヌで行われた北朝鮮の平昌冬季五輪参加をめぐる韓国と北朝鮮の政府高官らを交えた協議において、バッハ会長が北朝鮮側から同国訪問の招待を受けたという。

 アダムズ氏はAFPに対し、バッハ会長の訪問は、北朝鮮の平昌五輪参加を承認した先月の合意の一環だと明かしたものの、具体的な日程は決まっていないと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

“ヒゲの隊長”自民・佐藤外務副大臣「制裁骨抜きの意図」北朝鮮の微笑外交に警鐘【共同通信杯、利賀のはつうま】

 自民党の佐藤正久外務副大臣は11日のフジテレビ系「新報道2001」で、平昌五輪開幕にあわせて微笑外交を続ける北朝鮮に関し「今この瞬間も北朝鮮は核・ミサイル開発を継続してる。(国際社会の)制裁を骨抜きにしようとする意図は当然ある」と警鐘を鳴らした。

 佐藤氏は平昌五輪について「北朝鮮が核・ミサイルの挑発行為を行っている中での五輪だ。どうしても政治的な側面はぬぐえない」と述べた。その上で「北朝鮮に対して圧力を緩めてはいけない。米韓合同演習もしっかり行うことが大事だ」と語った。

<北朝鮮>金正恩氏「戦闘準備さらに拍車」軍事パレード演説(刀剣乱舞、爆乳)

 ◇火星15含む複数のICBM公開、米国との対決姿勢鮮明に

 【ソウル大貫智子】北朝鮮は朝鮮人民軍創建70年記念日を迎えた8日、平壌・金日成(キム・イルソン)広場で軍事パレードを実施した。国営朝鮮中央テレビは実況中継せず、同日夕に映像を公開した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」を含む複数のICBMを公開し、米国との対決姿勢を鮮明にした。パレードに出席した金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「米国とその追従勢力が朝鮮半島周辺で騒動を起こしている現状では、(軍隊は)戦闘準備にさらに拍車を掛けていくべきだ」と演説した。

 パレードは午前11時(日本時間同11時半)に開始。金委員長ら最高指導部のほか、妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏も出席した。ひな壇の金委員長の右隣には、軍総政治局長を解任された黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏の後任に就いた金正角(キム・ジョンガク)氏が並んだ。平昌五輪開会式に出席するため9日から訪韓する金委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長や金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長も観閲した。

 火星15は、北朝鮮が自前で製造したとする片側9輪の移動式発射台に載せられ登場。昨年7月に発射したICBM「火星14」や、固体燃料型の中距離弾道ミサイル「北極星(プククックソン)2」も登場した。

 軍事パレードは昨年4月15日の金日成主席生誕記念日以来。北朝鮮は軍事力を誇示して米国との対決姿勢を鮮明にするとともに、国威発揚を図る狙いがあるとみられる。ただパレードの時間は1時間半程度と、3時間近く進められた昨年4月に比べ、大幅に縮小された。また、外国メディアの取材を認めないなど大々的な報道は避けて「国内向けの行事」との印象を強めた。朝鮮中央テレビの録画放送が始まったのも午後5時(同5時半)ごろだった。

 一方、韓国青瓦台(大統領府)報道官は8日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が10日、北朝鮮高官代表団と会見し、昼食をともにする予定と発表した。高官代表団には与正氏も含まれており、金委員長の親書を渡す可能性も指摘されている。

 統一省によると、代表団は9日に専用機で平壌を出発し、黄海側の航路を飛行して、午後1時半ごろに仁川(インチョン)空港に到着する予定。代表団のうち崔輝(チェフィ)国家体育指導委員長は弾道ミサイル発射に伴う国連安全保障理事会の制裁によって渡航禁止などを受けている。このため韓国の国連代表部が安保理の北朝鮮制裁委員会に、例外措置として韓国渡航を認めるよう求める手続きを取った。委員会内で異議が出なければ9日にも例外措置と認められる見通し。与正氏も米国の独自制裁対象だが、韓国側は「制裁違反との指摘を受けないよう、必要な手続きを進めている」という。